誰でも「高速学習」が身につく「FASTER」の法則 全米トップ「脳トレーナー」が教える6つのコツ
「知っている」と思うと吸収力が落ちる
本稿では、誰でも、どんなことも速く学習できる簡単な方法を紹介したい。僕はそれを「FASTER」メソッドと呼んでいる。
FASTER(より速く)は、単語の頭文字を組み合わせた頭字語(アクロニム)。「Forget(忘れる)」「Act(行動する)」「State(状態を整える)」「Teach(教える)」「Enter(書き込む)」「Review (復習する)」、この6語の頭文字からなる。詳しく見ていこう。
作業に完全に集中する秘訣は、集中を乱す原因を取り除くか忘れてしまうことだ。あなたが(少なくとも当面は)忘れたほうがいいことは3つある。
1つ目は、すでに知っていること。新しい情報を学ぶとき、僕らはそのテーマについて、 自分で理解している以上のことをわかっていると思いがちだ。でも、「知っている」と思うことは、新しい情報を吸収する力を阻むことがある。子どもがどんどん学習できる理由は、子どもが空っぽの器だからだ。子どもは自分が知らないことを知っている。
ところが、「自分には年の経験がある」と主張する人々の中には、1年ぶんの経験を20回繰り返しているだけの人もいる。そうした自分の中にある制約を超えて学ぶには、すでに知っていることや、知っていると思うことをひとまず保留し、禅の哲学で言う「ビギナーズ・マインド(初心者の精神)」で取り組むことだ。あなたの心はパラシュートなのだと忘れないでほしい。開いてこそ役に立つのだ、と。
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