誰でも「高速学習」が身につく「FASTER」の法則

全米トップ「脳トレーナー」が教える6つのコツ

2つ目は、すぐにしなくてもいいことや重要ではないこと。意外かもしれないが、あなたの脳はマルチタスクをしない。今にしっかり注意を向けなければ、意識があちこちに飛んで学習が難しくなる。

最後に、自分の限界も忘れたほうがいい。「記憶力がよくない」とか「学習速度が遅い」といった、自分に対して抱いている先入観のことだ。「自分にはこの程度しかできない」と考えるのを、(少なくとも当面は)保留にしよう。難しく聞こえるだろうが、心を開いて「自分にはできる」と思ってほしい。限界に執着すると、その限界を抱え込むことになる。人間の能力に上限はないのだから、どんなことも学べるはずだ。

Act(行動する)

従来の教育は、学習は受け身ですることだと多くの人に刷り込んできた。教室に黙って座り、隣の席の人と話さず、情報をただ取り込むものだと。けれど学習は見るスポーツではない。人間の脳は、情報を吸収するときよりも創造するときのほうがずっと多く学ぶ。だからあなたには、どうしたらもっと積極的に学べるかを自問してほしい。

ノートを取る。重要な箇所に蛍光マーカーを引くのもお勧めだ。ただし、どのページも暗闇でぼうっと光るほど中毒のように引きまくらないこと。全部を「重要」にしたら、どれも重要ではなくなる。積極的になるほど、より良く、速く、多く学べるだろう。

学びたくなる環境をつくる

State(状態を整える)

あらゆる学習は学ぶ人の状態に依存している。そしてその状態は、学習者のそのときの感情を反映している。それは思考(精神状態)や体調(生理状態)の影響も大きく受ける。つまり、ある状況についてあなたが抱いた(あるいは抱かなかった)感情全般が、学習のプロセスとその成果に影響を及ぼすのだ。

じっさい情報に感情を結びつけると、その情報は記憶に残りやすくなる。それを証明しているのが、幼いころの記憶を呼び起こす歌やにおいや食べ物だろう。情報と感情の掛け合わせが長期記憶の生成を助けるわけだ。

また、その逆も言える。学校時代に一番感じていたのはどんな感情だろうか? 講演などでこの質問をすると、その場にいるほとんどの人が「退屈!」と声を挙げる。これにはあなたも同感だろう。学校にいい感情を抱けなければ、元素の周期表など覚えられないのも無理はない。けれども心身の状態を自分で制御できれば、学習の経験を、「退屈」から「興奮」や「ワクワク」や「楽しみ」にも変えられる。

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