「老後の家選び」ストレスなく暮らす3つの条件 マイホームに「住み続ける」のはデメリットも

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快適に老後を過ごすための住処、選ぶ際に考慮すべきポイントとは(写真:IYO/PIXTA)
ひと昔前とは違い、老後の時間は格段に長くなっていますが、年を取ってからの過ごし方を綿密に計画している人は多くはないかもしれません。
持ち家に住み続ける? 子ども夫婦と同居する? 地方へ移住する? 「そのときになったら考えよう」ではなく早めの対策が必要だというのは、「老後問題解決コンサルタント」の横手彰太氏です。トラブルを回避するために、今から考えておくべきことを聞きました。
※本稿は『老後の年表 人生後半50年でいつ、何が起きるの…? で、私はどうすればいいの??』より一部抜粋・編集したものです。

マイホームに住み続けるデメリット

今、空き家は全国で約85万戸。土地にいたっては相続後に登記が行われず、長期間未登記となった場所の総面積は、九州の面積(約368万ヘクタール)を上回る約410万ヘクタールにも上っているのです。昔は子育てに適しているといわれていた郊外型の戸建てやマンションが、今の職住近接のトレンドに合わないことがその原因。空き家や所有権不明の土地が急増しています。

そもそも子育てに適した住居も、子どもが独立して家を出てしまえば、老夫婦には持て余す広さになるのです。とくに郊外で広めの戸建てに住んでいるのであれば、室内の掃除や庭の手入れをするだけでも重労働となります。子育てに適した住宅は、終の住処(最期を迎える時まで住む家)とするには決して適しているとはいえません。

年を取れば取るほど、気力や体力が失われて引っ越しや買い替えは考えられなくなり、決して住みやすいとはいえない自宅を終の住処とする人が多いのです。

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