科学的に「ナックルボール」はなぜ打ちにくいか

「変化球」の科学的分析で見えてくること

『ナックルボール』はなぜ打ちにくいのか?科学的に検証します(写真:digi009 / PIXTA)
4月11日の記事「科学的に見て『送りバント』は有効な戦術なのか」は、記事の公開直後から大きな反響がありました。
野球には「送りバント」以外にもまだまだ、「なんで?」と思ってしまう不思議な疑問がたくさんあります。こんな疑問に「科学的な見地」で答えたのが『野球の科学 解剖学、力学、統計学でプレーを分析!』です。
「ピッチングを科学する」「バッティングを科学する」「統計で科学するセイバー・メトリクス」の3章で構成される本書から、今回は、「『ナックルボール』はなぜ打ちにくいのか?」に迫ります。

 

回転系と、無回転系

変化球は大きく2種類に分けられます。ある軸回転を行うことで変化をともなう回転系と、回転はかからないけれども重力の影響で軌道が落ちていく無回転系です。

なお、各球種の球質についての数値(回転速度、回転軸、球速効率)を知っておくといいでしょう(図2-1)。特に球速効率は、「ストレートの球速を100%としたとき、それに対するそれぞれの変化球の球速の割合」というわかりやすい指標です。

図2-1 球質の基準

 

図2-2 回転軸の定義
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