担任に不満の親に捧ぐ「モンペ化しない」対処法 誰に相談する?担任を変更してもらえる?

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くま:それでも変わらなければ、管理職に相談してみる、という流れになると思います。

私はこうした悩みから通学する学校を変更した親子の例を聞いたことがあります。子どもが、先生が怖くてもうどうしても登校できなくなったので、親としては変わるしかない、となって、引っ越しはできないので、同じ区内で次に近い小学校に行ったパターンがありました。意外と歩いても行ける距離なら、幼稚園のときや習い事のつながりで知っている子もいて子どもの心理的にも変更しやすいということがあるようです。

都内であれば、学校数がけっこうある場合もあるので、隣の学校がそう遠くなく、引っ越しを伴わない変更も視野に入りますが、私の出身地の福岡だと、隣の小学校はすごく遠いんです。歩いていけないですね。ほかには、友達のいたずらがどうしてもなくならなくて、引っ越したという人もいましたね。けっこう判断は難しいです。

確かに、会社や組織で、いきなりあの上司と合わないから部署を変えてくれ、と言われても対応できないのは、いろいろな方針が絡み合っているからですよね。このように合わないと思って「仕方ない、こちら側が変わろう」ということで、年度途中の通学する学校の変更について、法的にはどのような仕組みでしょうか。

教育委員会が相当と認めるかどうか

鬼澤:根拠を調べると、これも裁量で「保護者の申し立てにより、市町村教育委員会が相当と認めるときには、市町村内のほかの学校に変更することができる」です(学校教育法施行規則32条2項、学校教育法施行例8条)。

そもそもは学校教育も行政システムの一部ですから、行政システムについて個人の意向がすべて反映されるという状況は、制度的には無理な話です。やはりそこは教育委員会の裁量と言うしかないですね。

小野田:転校というのは、これは各ご家庭の事情に大きく左右されますのでなかなか簡単にはできません。

ただ、昨今はいじめの問題、不登校の問題が社会的に認知されてきたことなどから、心機一転やり直そう、と思い立った場合、教育委員会は昔よりは柔軟に相談に乗ってくれる例があると聞きますね。先ほど鬼澤さんのおっしゃった「就学校の指定変更」と言います。

教育委員会は「子どもが学校に行くこと」を大事にする機関ですから、「なおもその学校で頑張り続けられるよう体制を整える」か「就学校の指定変更を認める」かの判断をすると思います。

大事になってくるのは、まずは子どもの意志です。次はそれを親が了承しているか。この確認があれば、移る先の学校長と今の学校長が情報交換をして、受け入れやすそうな組の担任に「どう?」と確認していく。

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