「お前ら、待たせたな!」
のコナンの声で、バンバン予告編が流れていた『名探偵コナン 緋色の弾丸』。コロナの影響による1年間の公開延期を経て、4月16日(金)ついに初日を迎えました。
筆者がチケットを取った回が19時30分スタートの回だったこともあって、客席に子どもの姿はほとんどありません。20代から40代くらいまでの大人たちが続々と集まり、期待の目をスクリーンに向けています。
かくいう筆者も、この映画に先駆けて先月、限定公開された映画『緋色の不在証明』でしっかり予習し、準備万端&万難を排して公開初日に「緋弾」してきた一人です。
ファンの方ならよくご存じと思いますが、名探偵コナンはすでに子ども向け(だけ)のアニメではなくなっています。
多くがゴールデンウィーク前に公開される映画の興行収入は、『沈黙の15分』(2011年)から9年連続右肩上がり。24作目にあたる今作の『緋色の弾丸』は、初日の興収が前回比144%の、まさに弾丸スタートだそうで、ついに興行収入100億を超えるのではと期待されています。子ども向けだけではこれだけの伸びにはなかなかならないでしょう。
ちまたでは、『鬼滅の刃』の煉獄さんが400億の男になるかどうかが話題になっていますが、コナン界隈では『緋色の弾丸』のもう一人の主人公・赤井秀一さんが100億の男になるかどうかに関心が集まっています。
なぜ、われわれいい大人が、コナンにこんなにもハマるのか。今回はそんなコナンの魅力について、映画のネタバレなしで考察したいと思います。
2018年がひとつの分岐点だった
筆者が”コナン沼”と呼ばれる底なし沼にすぽっとハマったのは、2018年のこと。GWに息子のつきそいで『ゼロの執行人』を観に行き、「え、思っていたのと全然違う!」とドキドキしたんですよね。
迫力のアクションシーンはハリウッドさながらだし、設定の複雑さは完全に大人向けだし、伏線につぐ伏線。「コナンっていつからこんな感じだったの?」と、驚きました。
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