樋渡 そう、余地が大きい。
成毛 東京はこれから変わったとしても、変化率が小さい。
樋渡 武雄は全国に1700ある、どこにでもある自治体のひとつです。武雄でできたら、どこでもできるんですよ。
成毛 しかし、病院を民営化して、図書館もこうやって造り替えて、次は何をするんですか。
樋渡 ここから歩いて3分くらいのところに、キッズライブラリーを作ります。ここは中国並みに土地があるので(笑)。
成毛 子ども用の図書館ですか。
樋渡 普通、子どもを満足させようとするじゃないですか。でも僕は、お母さんに満足してもらいたいと思って。だから、キッズライブラリーには美容院があってもいいし、エッジの効いた音楽を流したり、子どもがのけぞるような美味しい離乳食を出したり、つくりかたを教えたり、そういうことをしたいんです。今度、この近くにマンションが3つくらい建つんですよ。
図書館を核に街が発展
成毛 それはやっぱり中国並みに土地が(笑)……いやいや、でも、図書館を中心に街ができるということですよね。
樋渡 そうです。キッズライブラリーでそれをさらに進化させたい。
成毛 キッズライブラリーというアイデアはどういうところから生まれてくるんですか。
樋渡 みんな言ってるから。僕はジョギングするんですけど、その途中でしょっちゅう声を掛けられるんですよ。ジョギングは格好がフランクになるから、スーツにネクタイではバリアを感じる人でも、すごくフラットにいろいろ教えてくれる。「すね毛を剃った方がいいですよ」と言う人もいるけど。
成毛 キッズライブラリーはいつ完成の予定ですか。
樋渡 2年半後。スケジュールは勝手に決めます。中国と同じです(笑)。
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