武雄市長は、ビル・ゲイツに似ている!? 例の「武雄市図書館」に行ってみた

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成毛 もちろんここでも『沸騰!図書館』が売られていますが、発売直後、アマゾンではだいぶ在庫なしの状態が続きましたよね。

樋渡 そうなんですよ。せっかく成毛さんにHONZで「市長、おきつーござんした!」というタイトルでレビューも書いていただいたのに。

成毛 今、どれくらい売れました?

樋渡 2万9000部ですね。

成毛 まだ売れますよ。あの本はどうやって作ったんですか?

樋渡 石渡嶺司さんというライターの方にって、そこに座ってますけど、石渡さんに資料集めやインタビュー、それから全体の構成をお願いしました。それを見ながら僕がばーっとディテールを書きました。

市長は「保育園中退」

成毛 その中身については『沸騰!図書館』を読んでいただき、僕がどう読んだかはHONZのレビューを読んでいただくのがいいと思うんですが、樋渡さんは、総務省の出身ですよね。最初から、武雄市長になるつもりで、総務省に入ったんですか。

樋渡 そうです。僕はね、保育園中退なんですよ。

成毛 はい?

樋渡 保育園中退、小学校登校拒否、中学校は通った。で、高校ひきこもり、大学寝たきり。寝たきりって言うのは、大学へ行かず、下宿の寝床で本ばかり読んでたんです。友達いなくて今も集団行動がダメ、協調性ゼロです。

成毛 ええと、出身は武雄市ですよね。

樋渡 そうです。

成毛 いつ、武雄市長になろうと思ったんですか。

樋渡 高校の時、ひきこもりだったもんで、単位が危なくなったんですね。そのときたまたま講演があって、講演は座っているだけで単位をあげるからといわれて、聞きに行ったんです。隣町の町長さんの講演だったんですが、それがあまりにもかっこよかった。時事通信を辞めた60歳過ぎの町長が「車いすマラソンをやるんだ」「棚田でウォーキングするんだ」とか、「かっこいいからやろうぜ」と演壇から転げ落ちそうな勢いでしゃべっているその姿に、僕は初めて大人ってかっこいいと思ったんですよ。

成毛 初めてですか。

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