初心者でも予習は不要!「江戸落語」の楽しみ方 寄席は「晴れた休日の昼間」がオススメなワケ
■ 即興性や演者によるバリエーションなど、ジャズと落語の楽しみ方は近い
■ 落語の古典は、ジャスのスタンダードナンバーのように噺家さんによって全然違うものになるのも妙味
■ 噺家もジャズマンも、少しやさぐれているぐらいがカッコいい!?
落語は、大人の、しかもちょい不良(ワル)向け!?
石井 「ところで正蔵師匠はどういう方にもっと落語を聞きに来てほしいというのはありますか?」
正蔵 「私が思うのは、やっぱり落語は大人のものですよと。対象は大人で、しかもちょい不良(ワル)ぐらいの人にこそ楽しんでいただきたいなと!」
田中 「おっ、LEONにぴったりじゃないの(笑)」
石井 「ありがとうございます~!(笑)」
正蔵 「じゃなきゃ博打の話が出たり、吉原の花魁行ったり、お酒でしくじった話ばっかり出てこない(笑)。ちょっとぐらいワルかなきゃ面白くない! ただ、カッコよくもなくちゃいけません」
石井 「なるほど。それが粋につながるわけですね」
正蔵 「でも、粋にやろうとか思っちゃいけませんよ。狙ったら粋にはなりません。色恋でも酒でも博打でも、腹の中に、ちょいとワルさを持ってなくちゃ。ただ、私は清く正しく生きていますけどね~」
(一同爆笑)
田中 「業の深さみたいなものも、笑いに変えてくれる落語の世界っていうのは、LEON読者にとっても、わかる~!っていう面白さがある気がするよね」
石井 「そのとおりですね!」
正蔵 「しかも、LEON読者の方々がちょっと寄席行こうよって言ったらカッコいいじゃないですか! それで寄席が終わった後に、コロナは気を付けつつ、次のお店をセッティングしておいて、日本酒で乾杯して。『寄席の近くにこんないいお店知ってるのね』って相手に言わせちゃう」
田中 「そりゃモテそうだ(笑)」
石井 「よし!! まずは、寄席の周辺のいい店をチェックしておくべし、と」
正蔵 「しかもやすくていい店。7万円以下でね」
石井 「めちゃくちゃタイムリーなオチ!(※取材直前にNTTの高額接待が国会で問題になっていました) でも、それってほんとカッコいいと思いますね」