初心者でも予習は不要!「江戸落語」の楽しみ方 寄席は「晴れた休日の昼間」がオススメなワケ

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石井 「まさに、古典の楽しみですよね」

田中 「落語の古典も噺家さんによって、全然違いますよね。だから何回でも飽きずに、同じネタを聞くことができる」

(写真:トヨダリョウ)

石井 「古典は話の筋がわかっているなかで、それをどう面白くするのか、そして見る側もどう楽しむかっていうところですよね。だから正蔵師匠はジャズをお好きなのかな」

正蔵 「言われてみれば、ジャズマンで落語が好きな方は多いし、落語家でジャズが好きな人も結構いるんですね。確かに、似ているのかもしれませんね。あと、ジャズマンも噺家も、やさぐれてないとダメだから!」

石井 「ワハハ! 確かにちょっと、無頼なイメージもあったりしますしね」

(写真:トヨダリョウ)

田中 「とくに昔はけっこう豪放磊落な噺家もいましたからね」

正蔵 「落語家やジャズマンって、煙草の煙モクモクのところで酒を呑んでいそうとか、どうかするともっと危ないことをしているんじゃないかみたいな、まともに生きてないイメージがあるじゃないですか。もちろん今は厳しい世の中ですし、私は清く、正しく、美しく生きておりますよ(笑)? でも、やっぱり本当は少しやさぐれているぐらいじゃないとね」

「奥田民夫さんや所ジョージさんのような」

石井 「なるほど。ちなみに、正蔵師匠の理想の噺家像はどんなイメージですか?」

正蔵 「落語はもちろん鍛錬が必要なんですけど、できればそれを見せないようにしたい。いっぱい頭の中で考えて、練習も一生懸命やっているんだけど、お客様に対しては、いい加減に軽~くやってるなって感じで落語を喋りたいんです」

田中 「適当にやってるふうだけど実はうまい、みたいな(笑)」

正蔵 「奥田民夫さんや所ジョージさんのような感じというか。そうなったらいいなぁ。でも、まだそこまでいってないです(笑)」

石井 「力が入ってない感じですね! 師匠クラスになっても、まだ満足いかないんですか?」

正蔵 「むしろこれからですね!」

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