「ブラックリスト」や「ダミー」はNGワードなのか 英語圏で進む「インクルージョン」な表現とは

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普段何とも思わずに使っている「ブラックリスト」という言葉。グローバル企業では使っているのでしょうか(写真:Lambros Kazan)

皆さんこんにちは、デビットです。

ここ数年、世界の分断が進んだ、という残念なニュースをよく耳にします。一方でそれに対する市民運動、例えばアメリカでの事件をきっかけにおこった「Black Lives Matter」運動のように、人権や平等な社会実現へ声を上げる市民も増えてきています。

また、SNSの普及から、これらの声はより大きな広がりをみせるようになっています。SNSのようなテクノロジーはポジティブな運動を加速させる力を持っている反面、ネガティブな意見を拡散させる、いわゆる炎上のようなことも起こしてしまう両面性を持っています。しかし、私自身はテクノロジー企業に身を置く1人として、テクノロジーによって未来はいいものなっていくと信じています。

企業が用いるべき用語集がある

と、いうようなことを考えていましたら、このコラム担当のKさんから「今の時代、グローバル企業は、表現にどういう配慮をしているのか」というお題をいただきました。そこで、今回は多様性と包摂(わかりにくい日本語ですね。英語ではDiversity&Inclusionといいます)に関係する英語をご紹介したいと思います。

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私の勤めるレノボでは、「Inclusive Marketing Guideline」というドキュメントが整備されており、その中には企業として用いるべき(用いるべきでない)画像、色使い、アクセシビリティ、そして用語集が用意されています。

実はこのドキュメント、人事でも総務でもなくマーケティング部門が作成しています。Diversity&Inclusionがなぜマーケティングなのか、ここに少し日本とグローバルでの考えの違いがありますのでちょっとそこを紹介します。

このガイドラインでは、「Underrepresented groups」(日本語では「社会的弱者」と言えば伝わるでしょうか)の方たちを以下のように規定しています。この英語表現も参考になるとおもいますのであえてそのままご紹介します。

Socio-economic Status、Disability、Race &Ethnicity、Physical traits、Gender identity、Sexual orientation、Age diversity

例えばSexual orientation(性的指向)、Age diversity(年齢の多様性)というように、何が普通で、何が普通でない、というような前提を持たない表現になっています。

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