このサリオが、美術館の新しい照明のあり方をもたらす製品として注目されている。背景にあるのは、美術館展示の変化だ。
通常、美術館の照明は作品を設置した後に調整が加えられる。ただ、絵画の壁面展示を中心とした近代美術型の展示と異なり、現代美術では床に広く展開する作品も多い。
サリオの遠隔操作機能が役立つ
このような作品の上部に設置された照明を手動で調整したくても、床に作品があることから高所作業車などを置くスペースがないため、調整のたびに作品を移動させる手間がかかる。作品の上部から照明を当てることを諦めることもあり、美術館展示における制約の1つとなっていた。
サリオの場合には、作品を設置した後でも手元で光を調整することができるため、器具の調節の手間が減るだけでなく、多様な作品に柔軟に対応して最適な照明をあてることができる。「平成美術」展で照明デザインを担当した灯工舎代表の藤原工氏は、「美術展示が絵画の展示から現代美術に変わってくるにつれて、照明に期待される質が変わってきた」と話す。
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