今が旬!「いちごは腸にいい」最高の食べ方4秘訣 「食物繊維」豊富+「低GI値」で、おいしく腸活!

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最後は、意外なところにある「実はNGな組み合わせ」についてです。

【4】「スロー」の食品と合わせるときは、オリーブオイルで先手を打つ
(写真:shizuku/PIXTA)

「異なる速度」で移動する食べ物を同じ消化管に入れるということは、どちらの食べ物も「本来のペース」で進むことができなくなり、結果的に「腸全体の流れ」が遅くなってしまうのだとアダムスキー博士は話しています。

そうすると、長時間にわたって腸内にとどまった食べ物は、やがて体内で腐敗して、消化管の壁に張り付きます。腸は狭くて通りにくくなり、排泄物が流れていこうにもスペースがなくなり、「腸の詰まり」の原因になるというのです。

そのため、「ファスト」のいちごを「スロー」の小麦粉と組み合わせた、「いちごのケーキ」や「いちごジャムのトースト」はNGとなってしまいます。

とはいえ、こうした「残念ながらNGな食べ物」が大好きな方もなかにはいるのではないでしょうか。

実は、アダムスキー博士は「どうしても食べたくなったら誘惑に屈すればいい」と話しています。腸に悪い「トマトパスタ」上手に食べる凄い裏技でもお話ししましたが、NGな組み合わせのものを食べる前に「エキストラバージンオリーブオイル」を一口すすって先手を打ち、悪い組み合わせがもたらすダメージをあらかじめ緩和しておけば、その対策ができると、アダムスキー博士はすすめています。

エキストラバージンオイルなどの高品質の「植物性オイル」には、非加熱で摂取すると腸の滑りをよくする効果があると考えられているからです。

普段から食事の組み合わせに気をつけ、1日1回果物を食べて消化管の滑りをよくして日常的に腸の汚れを取っていれば、「たまには誘惑に屈してもOK」というのが「アダムスキー式腸活法」なのです。

憂鬱な気持ちを抱えることは「腸の大敵」

「食べてはいけないものがある」「生活習慣を変えなくてはならない」と考えると、なんだか憂鬱な気持ちになってしまいますが、アダムスキー博士は「こうした思考こそが腸の大敵だ」と言っています。

日常的に「腸のケア」をしていたら、たまには誘惑に屈してもOK。プラス思考を心がけ、意識的にポジティブなイメージを描くのが健康への第一歩なのだそうです。

みなさんも「アダムスキー式腸活法」で、おいしいものを食べながら、腸の健康を手に入れましょう

(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)

森 敦子 翻訳家

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もり あつこ / Atsuko Mori

東京外国語大学イタリア語専攻卒業。アパレル企業勤務を経て翻訳の道へ。現在は書籍およびビジネス文書のイタリア語翻訳を行いながら、フリーランスでイタリア語を教える。

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