シャンシャンに弟妹?上野「新パンダ舎」の底力 4年ぶりとなる子パンダ誕生の期待もかかる

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新パンダ舎の屋内の建築面積は1016平方メートルで、これは東園パンダ舎の294平方メートルの3倍超だ。屋外施設の面積は1172平方メートルで、こちらも東園パンダ舎の845平方メートルより広い。

都によると、新パンダ舎では、幼い双子のパンダを同室にした場合などだが、最大で6頭のパンダが暮らせるようになっている。パンダは約50%の確率で双子を生む。シャンシャンの弟や妹が将来、ここで過ごすようになるかもしれない。

無事に生まれ育つのは難しい

パンダの赤ちゃんが無事に生まれ育つのは難しい。そもそも妊娠できる可能性が高まるのは1年間のうち数日に限られるうえ、相性もあるので、雄と雌の1ペアしかいなくて相手を変えられない動物園では、交尾するまでが大変だ。

その交尾を今回、リーリーとシンシンは果たした。シンシンが妊娠したか、現時点ではわからない。パンダは、偽妊娠や流産、死産も少なくない。そのため過度な期待は慎みつつも、少し期待しながら、パンダたちの暮らしを見守りたい。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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