中国の電力大手、再エネ利益貢献度が5割の背景

華潤電力控股、純利益ベースで火力発電を逆転

華潤電力控股の再生可能エネルギー発電事業は風力が9割以上を占める。写真は同社の青海省の風力発電所(華潤電力控股のウェブサイトより)

中国の電力大手、華潤電力控股(チャイナ・リソーシズ・パワー)は3月18日、2020年の決算報告を発表した。それによれば、売上高は695億5000万香港ドル(約9764億8200万円)と前年比2.6%増加。純利益は75億8000万香港ドル(約1064億2300万円)と同15.1%増加した。

注目すべきなのは、同社の純利益への貢献度で再生可能エネルギーによる発電事業が初めて火力発電事業を上回ったことだ。決算報告によれば、為替差損益を除いた純損益に対する再エネの貢献度は2019年の44.8%から50.1%に上昇した。

金額ベースでは、再エネによる発電事業の純利益は41億9000万香港ドル(約588億2760万円)と、前年比43.8%の大幅な増加を記録した。一方、火力発電事業の純利益は41億8000万香港ドル(約586億8700万円)と、再エネの伸びには及ばないものの前年比16.2%増加した。

再エネ発電の設備容量19.2%増加

華潤電力控股は中国の中央政府直属のコングロマリット(複合企業)である華潤集団の傘下にあり、火力、風力、太陽光、水力などの発電事業のほか炭鉱事業、エネルギー関連サービスなどを総合的に手がけている。

本記事は「財新」の提供記事です

同社の発電設備は火力発電の比重がまだ圧倒的に大きいが、近年は再エネが急速に増加している。2020年末の総設備容量4336万5000kW(キロワット)のうち、火力発電は3212万7000kWと全体の74.1%を占めた。一方、再エネは1123万8000kWと火力の3分の1強だが、前年に比べて19.2%増加した。

再エネの発電設備のなかでは風力の比率が9割以上を占め、2020年末の設備容量は1039万6000kWに達した。風力以外では太陽光が56万kW、水力が28万kWだった。

(財新記者:趙煊)
※原文の配信は3月19日

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