デキる人ほど「何も考えない時間」を大事にする 「思考の酸欠」を防ぐ脳科学的に正しい働き方

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1  深呼吸する

自分の軸を取り戻したいときに呼吸はいつでも役立つ。統合医療のエキスパート、アンドリュー・ワイル博士は、「4-7-8呼吸法」と呼ばれる方法を考案した。それはこんな具合だ。

・口からフーッと音を出しながら、息を吐き切る。
・口を閉じ、鼻から静かに息を吸いながら、頭の中で4つ数える。
・息を止めて7つ数える。
・8つ数えながら、口からフーッと息を吐き切る。

これで1呼吸。また息を吸い、このサイクルをあと3回、4呼吸まで繰り返す。

集中しなくていい時間を具体的に決める

2  ストレスの原因に対処する

気になることがあると、それは対処するまで心を圧迫し続ける。あなたがなかなか集中できず、同時に10個以上のことを頭の中で考えているなら、すべきことを避けているせいでそうなっている可能性が高い。思い当たるふしがあれば、4-7-8呼吸法を試すか、ストレスのもとになっているタスクを片づけよう。そうして集中力を取り戻してから、ほかのことにまたかかるといい。

3  「集中しなくていい時間」を組み込む

集中すべきときに電話やメールをオフにするのは難しそうだが、できればすばらしいし、その気になれば案外できる。それよりもずっと難しいのは、心配事や義務感にタスクの邪魔をさせないことだ。「心配」で「やらなければならない」と感じるから電話に出るわけだし、そのせいでなかなか集中できないのだから。

2のようにストレス源に対処するのも1つの手だが、それができない場合もある。だとすればいっそ、集中しなくていい時間をスケジュールに組み入れ、不安や義務感をひとまず頭の隅に追いやるのはどうだろう? ただし「あとで心配しよう」と言うだけでは、20分後にまた考えていたりする。「これについては4時15分に心配しよう」と具体的に決めれば、そうできる確率は高くなる。

日々の忙しさに忙殺されて目が回っているビジネスパーソンは、ぜひ今から、次の「集中しなくていい時間」をスケジュールに組み込もう。

ジム・クウィック ブレインコーチ

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Jim Kwik

記憶力の改善、脳の最適化、加速学習の分野で知られる世界的エキスパート。幼少期に負った脳損傷により学習困難に悩まされるも、脳のパフォーマンスを劇的に高める手法を開発。以来、人々の真の能力と脳力を引き出す手伝いに人生を捧げている。脳コーチング歴20年以上。学生、高齢者、起業家、教育者から、ハリウッドの大物、プロスポーツ選手、政治主導者、ビジネス界の重鎮、法人顧客(グーグル、ヴァージン・グループ、ナイキ、ザッポス・ドットコム、スペースX、ゼネラル・エレクトリック、20世紀フォックスほか)、国際連合、カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、シンギュラリティ・ユニバーシティなどの機関まで実績は多岐にわたる

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