メーガン妃「爆弾発言」王室に与える大きな影響

王室もメディアも人種問題の認識がなかった

7日にアメリカでヘンリー王子とメーガン妃のインタビューが放送された後、イギリスのタブロイド紙は一斉にメーガン妃を批判した(写真:AP Photo/Rick Rycroft)

ヘンリー王子と妻のメーガン妃へのインタビューがアメリカで7日に放送された。その数時間後、イギリスはすでに、王室内の深い亀裂を暴露し、大西洋を越えて波紋を広げている衝撃波に格闘していた。

人気司会者のオプラ・ウィンフリーが聞き手を務め、ゴールデンタイムに放送された2時間の特別インタビュー番組(イギリスでは8日の夜に放映)の中で、メーガン妃とヘンリー王子は沈黙を続けるイギリス王室とは反対に、昨年彼らが王室から離脱した理由について率直に話した。

息子の肌に対して王室メンバーがコメント

インタビューでは、王室メンバーの1人から、生まれてくる息子の肌の色について会話があったことや、タブロイド紙からの人種差別的報道のほか、全体的にサポートを得られなかったことでメーガン妃に自殺願望があったことを語った。

多くの黒人系イギリス人にとってこのインタビューは、王室を痛烈に批判するものとなり、国全体にはびこる人種差別に対して、かろうじて水面下に保っている緊張が再燃している。

「際どい細かな詳細と家族のごたごたに焦点を当てずにこのインタビューを聞くのは非常に難しい」と、メディアと多様性を専門とするバーミンガムシティ大学の客員教授、マーカス・ライダーは語る。「だが、ここで話題にされているのはイギリス国家の主要部分、国の根幹となる制度だ」。

インタビュー中の人種差別主義をほのめかす主張は、王室にとってとても重大な意味を持ち得るとライダーは語る。王室のメンバーや家庭の収入は公費によるものだからだ。

「それに気づいて、その事実を家族間の揉め事から切り離してみると、そこにいるのは近代では初めて王室の一員となった1人の黒人の女性であり、彼女が国の最も上位において人種差別主義が存在すると主張しているのだ」

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