メーガン妃「爆弾発言」王室に与える大きな影響 王室もメディアも人種問題の認識がなかった
王室の誰かがヘンリー王子とメーガン妃の息子が「イギリスを代表するには肌の色が濃すぎるのではないか」という懸念を表したとするメーガン妃の告白が、最大の問題点だと彼は語る。(ウィンフリーは7日、女王エリザベス二世とフィリップ王配の発言ではないことははっきりさせてほしいとヘンリーから要請されたことを明かしている)。
評論家の多くは、インタビューでの衝撃的な告白と、先週「ロンドン・タイムズ」紙への情報提供によりメーガン妃を悪者扱いして、信用を失わせようとした王室の画策の明らかなアンバランスさに言及している。
よりアメリカ的なアプローチ
また、多くの人にとって、このインタビューは、王室メンバーの義務とされる沈黙を破り、よりアメリカ的なアプローチをとったヘンリー王子とメーガン妃がいかにこれまでとは違う公の顔を見せているかについて考えるきっかけとなった。
メーガン妃はこれまでも、「唇を固く結んで」耐えることを美徳とするイギリス的感性に適応する難しさについて発言してきた。7日のインタビューで、ヘンリー王子とメーガン妃は自分たちの物語を、舵をとりたいという意志を明らかにし、国際的慈善家として自分たちを位置付けた。
メーガン妃が先月プライバシー侵害をめぐって勝訴したイギリスのタブロイド紙「デイリー・メール」は、8日の朝刊、すべて大文字で「死にたいと思った」という見出しを付けてインタビューについて報じ、精神的な困難についてのメーガン妃の発言を煽りたてる一方で、人種に関する発言を「センセーショナルな主張」と呼んだ。
イギリス国内のインタビューへの反応はさまざまだが、主要なニュース配信元は辛辣な批判の声を上げている。SNSでは夫妻が王室への忠誠を裏切ったとして糾弾する声もあれば、はっきりと彼らを援護する意見もある。
この反応は、「ヘンリーとメーガン」を被害者として見ている人々と、彼らの行動と公に王室を批判する意志を非難する人々との分断をよく表している。批評家は、2人が息子の肌の色について疑問を呈した人物の名前を明らかにしなかったことで、王室が反論することを不可能にした、と主張した。
「デイリー・テレグラフ」のカミラ・トミニー記者は、ヘンリー王子とメーガン妃は、世間が「事実がわかることは決してないのだから、王室全体と、2人について何らかのネガティブな記事を書いた記者すべてが白人至上主義者だと考えてもいいだろう」という結論に達してほしいようだと書いた。