37歳女性がわずか半年で結婚に至るまでの経緯 婚活で「深くわかり合える異性」を探し出すコツ

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「2回目のZoomはとても楽しかったです。彼の好きな映画が『南極料理人』だと知ってびっくりしました。私も大好きな作品だからです! すごく盛り上がって3時間近く話して、最初のZoomでは彼は本当に緊張していたこともわかりました」

留美さんと真一さんは愛知と関西を行き来するようになり、3回目ぐらいのリアルデートで真一さんは「お付き合いしたいと思っています」と口に出した。

「はっきり言ってくれたのがうれしかったです。私も迷いなく『はい』と答えました」

告白やプロポーズに関して、オネットでは「いつまでに」という期限は設けていない。ただし、放っておくことはせずに双方に時々進捗を聞いている。あくまで結婚を前提とする出会いをうたっているので、あれこれ理由をこねて1年以上も「真剣交際」を続けるようなことはお勧めしていない。

しかし留美さんと真一さんには、筆者やマチコ先生がプレッシャーをかける必要もなかった。交際して3カ月ほどで婚約を交わしたからだ。

「一人暮らしをしている彼の家に遊びに行ったとき、私が好きなテレビ番組『妄想トレイン』を予約しておいてくれました。それを一緒に見ながらおやつを食べていたら、『これって日曜昼下がりの様子だな。自然だな~』と思ったんです。めちゃ盛り上がる恋愛とは違いますが、結婚してから何年も経っているかのような穏やかな生活がイメージできました」

身にしみてわかった家族の大切さ

婚約後も愛知と関西で別々に住みながら、引っ越しや結婚の準備を進めてきた2人。留美さんは「思ったことは何でも口に出す」性格なので、真一さんにあれこれ言っているらしい。

「一度、待ち合わせ場所で行き違いがあったので、それからは前日に確認の連絡をしてくれるようにお願いしました。私から連絡するのは絶対嫌なんです……。私がちょっとしたものを彼に買ってあげたとき『すみません』と言われたのも気になって『ありがとう』に直してもらいました。そういうのをちゃんと聞いて実行してくれる彼のことがかわいらしいな、と思っています」

幸せをかみしめるかのように話してくれた留美さんだが、もっと早くに真一さんと出会って結婚したかったとは「全然思わない」と言い切る。未熟で不安定だった自分を知っているからだ。

「以前の私はもっとわがままで、激しく怒ったりしていました。いろんな経験をして、人への接し方や受け止め方が少しは成長したと思っています。愛知で一人暮らしをしたからこそ、家族の大切さも身にしみてわかりました」

九州には真一さんの両親と妹が住んでいる。あいさつに行って温かく迎えてもらったと留美さんは安堵の表情を見せる。好奇心は強いのに引っ込み思案で、ネガティブな想像を勝手に膨らませてしまう癖があると明かす留美さん。深いところで理解し合える伴侶を得て、その癖は見えないほどに小さくなっていくのではないだろうか。

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