元婚約者と「20年後に結婚」した人の衝撃の真実 夫は美化し、妻は見えなかったよさを発見した

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元婚約者と20年後に結婚、そんな2人の経緯とは?(イラスト:堀江篤史)

かつて婚約を解消した相手と20年後に結ばれた女性がいる。関西地方で専業主婦をしている西浦頼子さん(仮名、46歳)だ。

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夫である雅俊さん(仮名、52歳)とは、婚約破棄になった後に、それぞれ別の相手と結婚。やはりそれぞれ離婚し、2年前に再婚を果たした。遠回り過ぎるともロマンチックとも感じる関係である。

Zoom画面の前でニコニコしてインタビューに応じてくれる頼子さんは和服姿。雅俊さんが帰宅したら「小料理屋ごっこ」をするらしい。遊ぶことも働くことも大好きなエネルギッシュな女性のようだ。

婚約破棄後、別の相手と国際結婚したが…

姉の友人だった雅俊さんとはスノーボードを通じて知り合い、交際するようになった。当時、頼子さんは短大を卒業して働き始めたばかり。雅俊さんのほうは高校を出てから大手建設会社の社員をしていて、「30歳になる前に結婚したい」という願望を隠さなかった。結婚を前提にして付き合っていたが、自分の気持ちが追い付かなかったと頼子さんは振り返る。

「あまりに若かったし、社会をもっと見たかったからです。婚約を破棄してからは友人として数年に一度会うかどうかの関係になりました」

自由になった頼子さんはオーストラリアでワーキングホリデーを満喫した。現地で飲み仲間になった2歳下のオーストラリア人男性、ジョンさん(仮名)と恋をして結婚。そのまま日本企業の現地法人で10年間は働いていたが、「日本で生活してみたい」という夫の希望で帰国。一人娘が5歳のときだった。

しかし、その頃には頼子さんの心はジョンさんから離れかけていた。主因は彼の度重なる浮気。娘が生まれる直前にも離婚しようと思ったが、ジョンさんが泣いて謝ったので一応は元に戻った。

「この人を世界でいちばん幸せにしてあげられると思って結婚したのですが、そんな情熱は冷めちゃいましたね。正直言って、出産後は時間をかけて離婚の準備をしていました」

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