50代で成長し続ける人が毎日振り返っている事 忙しい毎日に必要な「たったひとつの習慣」

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自分にとって学びとなる「気づき」を得る方法(写真:123ducu/iStock)
「今年こそは自分を変えたい」「何か自分の道を見つけたい」という方がいるかもしれません。現・Yahoo!アカデミア学長の伊藤羊一さんは、20代のころの自分は「死んだように生きていた」そう。しかし50代の今は、2021年4月から武蔵野大学アントレプレナー学部の学部長に就任することも決まり、活動の幅を広げています。
伊藤さんが変わったきっかけである毎日の「1行日記」について、話を聞きました。

僕は毎日1行の日記を書いて、振り返ることを習慣にしています。今日起こったことを1行書き、

・その出来事について自分にとっての意味は何か
・気づきは何か
・次にとれる行動

という視点でその出来事を振り返るのです。

自分にとっての「意味」を考えるとなぜいいか

「振り返り」のときに大事なのは、「自分にとってそれはどんな意味がある?」(So What?)という問いです。

たとえば、今まで見ることがなかった動物のドキュメンタリー番組をなぜか面白いと思ったら「どうしてこれを自分は面白いと思ったんだろう?」、友人の話を聞いてうらやましいと思ったら「なぜ、うらやましいと思ったんだろう? 友人のその話は、自分にとってどんな意味があるんだろう?」と思考を巡らせます。

「自分にとって」という問いは、大事な問いです。ただ目の前を過ぎ去っていくさまざまな事象も、すべて自分事として考えることができれば、そこから多くのことを学べます。誰かの話を聞いたという経験だけでも、「そうか、自分は○○の領域に興味があるのだな」「うらやましいと思ったけれど、自分も○○さんみたいに、もっと社会に影響を与えたいのだな」という答えが浮かんできます。

これが「気づき」です。ここまでくれば、しめたものです。

「そうか、これが面白そうだから、この分野の本を今度読んでみよう」「○○さんみたいになりたいから、アポイントをとって詳しく話を聞いてみよう」

自分がやりたいこと・やるべきことがわかって、とるべきアクションを考えられるようになります。その日に起こった出来事や感じたことを言葉にして記録する。それを見て、「自分にとっての意味」 を考える。そして「そうか!」と気づく。この一連のプロセスが僕の振り返り方法です。

いろいろな体験をしても、自分の糧になるかどうかは、自分に引き寄せて、学びに変換できるかどうかにかかっています。たとえば、「今日の出来事」として、「いやいや参加した勉強会が意外とよかった」と書いたとします。そうしたら、「いやいや参加した勉強会」が、なぜよいと感じたんだろうと、自分の気持ちを振り返って深掘りしています。こういうささいな気持ちが、自分が本当に望んでいることや、自分の課題につながるヒントになることもあるのです。

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