「仕事や趣味で成果を出す人」が随時している事 行き詰まった時の「軌道修正」の簡単なやり方

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また、それなりに練習をしているけれどもうまく乗れるようになっていない場合であれば、練習内容を変えてみたらいいわけです(方法1の「やり方」を変える)。

これに対して、実力があるのに成果が出ていないという場合があります。その場合は、軌道修正をするだけで、できるようになることもあります。

先ほどの自転車の例でいえば、自転車にうまく乗れない原因がタイヤのパンクだとしたら、修理すればすぐ乗れるようになります(方法3の「できないこと」をできるようにするのも大事だが、「できるはず」なのにできていなかったところをまずは埋める)。

とくに、実力に見合った成果が出ていない場合には、軌道修正することで即成果が出ることがよくあります。軌道修正の効用に気がついた人の中には、あまりに効果的なのでやめられないという方もいます。

軌道修正は「ラクして成果を出すための技術」

なぜか、自分の夢や目標についてはやらない方が多いのは、本当にもったいないです。

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もしかしたら、目の前のことに対応するのに精一杯、日々生きるのに手一杯だから、「軌道修正などしている余裕がない」という方もいるのかもしれません。ですが軌道修正は、ラクして成果を出すための技術です。少しの労力で効果を出せますから、余裕のないときほどぜひ活用してください。 

「後で軌道修正する」と決めているからこそ、安心して仮決め仮行動できるわけです。たとえ一度で成果を出せなくても、行動後の軌道修正さえうまくいけば、成果を出せるようになります。行動したら、ぜひもう一歩踏み込んでください。

大平 信孝 メンタルコーチ

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おおひら のぶたか

株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。メンタルコーチ。中央大学卒業。長野県出身。会社員時代、自身が部下育成に悩んだ経験から、脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。部下育成のためのメソッド「行動イノベーション・トーク」を広めるべく、「行動イノベーションアカデミー」を運営。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。主な著書に、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』(秀和システム)、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(大和書房)、『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』(かんき出版)など。

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