5年間で正味現在価値換算で20億ユーロ以上の提携効果見込む--カルロス・ゴーン 仏ルノー会長兼日産自動車CEO【ルノー日産・ダイムラー提携会見(2)】
仏ルノーと独ダイムラーは4月7日、戦略的協力に合意した。同時に、株式の交換による相互出資を発表した。ルノー・日産アライアンス(以下ルノー日産)がダイムラー株を3.1%、ダイムラーがルノー株及び日産株を3.1%保有する。
7日朝(日本時間7日夕)にベルギー・ブリュッセルで開催された会見での、ルノー会長兼日産自動車CEO、カルロス・ゴーン氏のコメントは以下の通り。
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ディーターさん、ありがとうございます。皆さん、おはようございます。
ドイツの有名な哲学者ヘーゲルは、「世界で情熱なしに譲受された偉大なものはなかったと確信する」と言っています。ルノー日産アライアンスとダイムラーはこのたび、卓越した車作りに対する情熱を分かち合い、規模とスケールを活かし、あらゆるステークホルダーに大きな価値を提供する戦略的パートナーシップを築くことを決定しました。これこそが、自動車産業が進化し長期的な持続可能性を実現する姿だと信じています。
ツェッチェ会長と提携を検討するにあたり、2人の考えは共通しています。両グループは双方の強みを生かし、双方の競争力向上を目的に、深く、透明性のある協力関係を結ぶことを求めています。
ルノー日産とダイムラーには合併する意図は一切ありません。
今回の3プロジェクトは始まりにすぎません。将来的には、シナジーが創出できる領域の検討を加速させます。相互生産、共同購買、電気自動車(EV)とバッテリーにかかわる技術の共同開発、ベンチマーク活動とベストプラクティの共有を含むソフトシナジーなどです。
ルノーと日産両社にとって、今回の発表は、短期的、長期的に大きなメリットをもたらします。ダイムラーとの協力で、向こう5年間で、コストと売上高の両面で、正味現在価値に換算して20億ユーロ以上の効果をアライアンス全体で見込んでいます。
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