5年間で正味現在価値換算で20億ユーロ以上の提携効果見込む--カルロス・ゴーン 仏ルノー会長兼日産自動車CEO【ルノー日産・ダイムラー提携会見(2)】

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直近では、ルノーと日産は車両とパワートレインのプロジェクトを通じて、より少ないコスト負担で商品ラインナップを拡充できます。

例えば、ルノーの次世代「トゥインゴ」とダイムラー「スマート」を共同開発します。また、ルノー、日産の高級車ブランド「インフィニティ」、ダイムラーの間で、複数の現行パワートレインの共用を促進し、将来的には共同開発を進めます。ルノー日産が小型ガソリンエンジンとディーゼルエンジンをダイムラーに供給する一方で、ダイムラーは4気筒、6気筒のガソリンエンジンとディーゼルエンジンを日産インフィニティに提供します。

さらに、小型商用車分野における協力を通じて、ルノーは規模のの経済を確保します。フランスのモーウージュ工場、クリオン工場、ビアンクールテクニカルセンターの稼働率が向上します。また、世界中の日産の事業所についても、稼働向上の可能性を検討します。インフィニティとメルセデスベンツが構成部品やモジュールで共用を進め、各市場における双方のプレゼンスの有効活用の可能性も追求していきます。

新技術については、法規制や顧客の要望が厳しさを増しています。競争力を維持するためには、幅広い新技術の開発が必要であり、多額の投資がかかります。ルノー、日産、ダイムラーには、技術力に補完性があります。特にパワートレインを中心に、リソースとコストを分担することで、各社に利する技術の最強チームを構成します。

各社とも、世界的に認められ支持されているブランドを有しています。地理的にも顧客セグメントにおいても、市場で異なる立場を確立しています。今回の提携でも、それぞれのブランドの独立性には一切影響はないが、コスト回避、コスト節減、売上高の増大を超えた領域でシナジーを生み出す機会となるでしょう。 

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