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キャリア・教育 #企業再生のリアリズム――地域の現場から

魂の事業計画とはどうあるべきか 「手触り感」に尽きるということ

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  • 中里 基 企業再生ファンド勤務 ターンアラウンドマネージャー
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事業計画の本質とは?

また、事業環境をにらみながら掛け目を入れることもよく行いますが、その際のポイントは見る市場を間違えないことです。

たとえば携帯電話の部品を作っている部品メーカーが、携帯電話のグローバルでの出荷台数をいきなり見ても、あまり意味はありません(意味がないわけではないですが、そんなに意味はありません)。

大事なのは、直接取引をしている携帯電話メーカーの携帯電話の生産台数とその会社のシェアです。要するに最終市場がどんなに成長していても、直接の取引先の生産台数やらシェアが鈍化していれば、結局、市場の伸びは期待できません。特に取引先との関係が固定化している会社に至っては、他社に納品する機会すらないので、市場のパイ、言い換えれば、成長の天井は現状の直接取引先の生産台数に尽きます。

このあたり、今後の市場進化の方向性などといって、難しい議論や考察をし始める人もいますが、その考察も結局、直接顧客がその先をどう考えるかに尽きるので、あまりマクロの議論をしても意味はありません。

やはり事業計画の本質は、ビジネスを具体的に想像できているかに尽きます。事業計画は、一見するとエクセルやらパワーポイントで数字をこねくり回しているようにも見えます。そのこと自体、間違いではないのですが、でもその本質は将来のモノやサービスの流れとカネの流れを、数字という共通言語で可視化すること。現場感はどこででも磨けるものです。

※ 本文は筆者の個人的見解であり所属する組織・団体を代表するものではありません。

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