「親が試合の応援に来る子」は活躍できない真因 海外サッカーを熟知する指導者が語る育成法
日本人はプレーリズムが遅い
レアル・マドリードにトゥリスタン・セラドルというカンテラでもっとも古い監督がいます。彼は20年ほどレアル・マドリードに在籍しているのですが、彼は毎年、中学3年生から高校1年生のちょうどプロになるかならないか、一番きわどい年代の監督を担っています。
2019-20シーズンは、中井卓大選手がいた2003年生まれの年代の監督を務めていて、翌シーズンは2004年生まれの年代を担っています。必ずその年代の選手を見る門番のように君臨しています。
彼は「日本人がどんなにうまくてもレアル・マドリードでプレーできないのは、一つだけ問題がある。それはプレーリズムだ。それが明らかに違う」と言っていました。「そこが変わらない限り、日本のどんなにうまい選手が来てもプレーをするのは難しい」と。
プレーリズムというのは、テンポもそうですし、ボールをもらってパスをする流れもそうです。日本人が輪の中に入ると周りからすれば、何テンポか遅れているように感じるのです。
ファーストタッチの置き所にしても、日本人の頭の中には選択肢としてドリブルがある場合もあるので、遅くなってしまうケースがあるのです。そのプレーリズムの遅さについてトゥリスタン・セラドルが何度も指摘していました。
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