インド人スタッフと雇用契約を結ぶ際の注意点とは?


--なるほど。「ルール違反ギリギリの文化」を身近に感じた事はありましたか。

インド企業との契約で首をかしげるようなことがありました。

先方がメールで送ってきた契約書の内容をチェックしていると、合意していた事項と異なる内容になっているのです。日付や金額という基本的な数字から間違っていました。「うっかりミス」と受け取れなくもないのですが、たったA4紙2枚ほどの内容です。

そして、いずれもその間違いが先方にとって有利な間違え方でした。確信犯ともとれなくもないわけです。指摘すると、先方からは「間違えました。申し訳ない」との言葉とともに訂正した契約書が送られてきました。言い訳が多いインド人から「ソーリー」が聞けただけよかった、気づいただけよかった、と思うほかありません。

その会社は現地では業界大手で、国営企業とも取引のあるまともな会社です。しかし、こういうことが起きるのは珍しくありません。その企業は、いろいろ柔軟な対応をしてくれ、いい面もあるので評価が難しいのです。

「やっぱりいい会社だな」と思い、その企業と2回目の取引をしました。なんと、またしても金額を間違えてきました(笑)。そこでまた「これは確信犯なのか、ミスなのか」と頭を抱えてしまうのです。

インドは契約社会なのです。それを最大限に利用しようとしてくるんです。契約書に有利なことを載せられれば、勝ちなんです。もちろんすべてのインド人がそうだということではありませんが。

■グレーゾーンを上手に利用

--うーん、契約書の日付、金額が違っていたら、さすがに怖くなりますね。

たとえば、私も何度か遭遇しましたが、インドの屋台や個人商店で売っているPETボトルの水は、しばしば拾ってきた空のボトルに水道水を詰めたものだったりします。

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