実年齢より若さ維持する「週1筋トレ」の始め方 激しいトレーニングはまったく必要ない
さまざまな代謝に必要な酵素はDNAによってつくられるのですが、たとえば、コラーゲンをつくる代謝に必要な酵素をつくるのが苦手なDNAや、免疫細胞をつくる代謝に必要な酵素を生み出すのが苦手なDNAが存在しているのです。そして、コラーゲンが足りないとケガをしやすくなり、免疫細胞が足りないと風邪をひきやすい体になってしまいます。
現在、DNAの研究はかなり進んでいますが、まだ個人のDNAを調べて、どの代謝が苦手かを判別することはできません。
では、自分は何の代謝が苦手かをどのように知ればよいのでしょうか。その答えの1つは、普段の症状から苦手な代謝を逆算するという方法です。
先ほど、コラーゲンが足りないとケガをしやすいと説明しましたが、すぐにケガをしてしまう人はコラーゲンをつくる代謝がうまくできていないと疑う必要があります。同様に、風邪をひきやすいなら免疫細胞をつくる代謝がうまくできていない可能性があり、すぐに疲れてしまう人はエネルギーを生成する代謝がうまくできていない可能性があります。
このように、自分の体にとってネガティブな部分は何かを考え、それを補ってくれる栄養素を摂ることで、代謝の働きを最大限に高め、最高の健康が維持できるようになるのです。
筋肉を維持するだけなら週1回の筋トレで十分
最高の健康を維持するには、自分にとって必要な栄養素を摂り続けることが大切だと説明しましたが、筋トレを継続していることが大前提です。
人は40歳を超えたあたりから運動をしないと筋肉が徐々に減り、たとえば足の筋肉は年に1%ずつ弱くなると言われています。つまり、せっかく筋トレを始めて理想の体を手に入れたとしても、そこでトレーニングをやめてしまえば、体についた筋肉は徐々に減っていってしまうのです。
ただ、筋肉をつけるには週に2~3回のトレーニングが必要ですが、維持するためだけなら週1回のトレーニングで構いません。決してハードなトレーニングである必要はないので、それほど難しいことではないでしょう。
実は週1回のトレーニングさえも継続できず、時間が経つとやめてしまう人も少なくありません。その原因の多くは、モチベーションの低下です。
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