実年齢より若さ維持する「週1筋トレ」の始め方 激しいトレーニングはまったく必要ない

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筋トレを始めたばかりのころは、自分の体が変わっていく過程が実感できるので、それを楽しみに筋トレを続けることは、そう難しいことではありません。しかし、ある程度の筋肉がつき、その後は変化があまり感じられなくなると、途端に興味を失い、やる気がなくなってしまう人もいます。

筋トレを続けるモチベーションを維持するために大切なこと。それは、自分の体をつねにチェックすることです。

感覚的にはあまり変わったと思えなくても、トレーニングを行えば、必ずそれ相応の成果が体に現れます。それをつねにチェックし、ノートやアプリなどに記録しておくのです。すると、わずかな変化でも自分で気づけるようになり、それが筋トレを続けるモチベーションになってきます。

もし、トレーニングを続けても、まったく体に変化が現れないのなら、それは行っているトレーニングが間違っているということです。人は加齢に応じて筋肉のつき方が変わったり、必要な栄養素が変わったりします。また、筋肉量の増加とともに、トレーニングの質を変える必要もあります。

筋トレ効果が得られないならやり方を変える

今までと同じトレーニングをしても、まったく変化が見られない。そんなときは、トレーニングの種類を変えてみましょう。そして、それに気づけるのも、つねに自分の体をチェックしていればこそです。

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私は、これまでにさまざまなトレーニングを行ってきました。その中には、思うように効果が出ないトレーニングもありました。他の人は効果が出ているのに、自分には効果が出ない。

先ほど、DNAによってそれぞれ必要な栄養素が異なると説明しましたが、トレーニングもまた、人によってまったく効果が異なるものです。さまざまなトレーニングを試してみて、そのときの自分に合ったトレーニングを探し出す。さしずめ、実験を繰り返して成功を導き出すようなところが、筋トレにもあるのです。

もう1つ、筋トレを継続するモチベーションを高める有効な手段は、ライバルを見つけることです。筋トレ仲間を見つけて、互いに切磋琢磨するのもよいですし、勝手に目標とする人を見つけるのもよいでしょう。

若者の間でフィジークが注目を集めた要因としてSNSを挙げましたが、今は多くの人がSNSで自慢の肉体を見せつけています。それらの人の肉体美をチェックし、自分も負けられないとライバル心を抱くことが、きっと筋トレを続けるモチベーションにつながるはずです。

山本 義徳 パーソナルトレーナー

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やまもと よしのり / Yoshinori Yamamoto

1969年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ボディビル・パワーリフティング界のレジェンドで国内、海外の大会では優勝も多数あり、知らぬ者はいない。トレーナーとしては格闘家から一般人まで幅広いクライアントを指導する。これまでに、格闘家はニコラス・ペタス、フランシスコ・フィリォ、神取忍、メジャーリーガーではダルビッシュ有、松坂大輔をはじめ、多くのクライアントを指導。1998年、NPCアイアンマン・アイアンメイデン(ライトヘビー級)優勝。2005年、NPCトーナメント・オブ・チャンピオンズ(ヘビー級)優勝。

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