大掃除で「書類と本の山」を徹底的に減らす方法 東大卒整理収納アドバイザーが指南する

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ここで注意したいのが、カテゴリーで分けないことです。多くのクライアントさんが、漫画、参考書、ガーデニングなどカテゴリーで本を分類していたのですが、カテゴリーは無視して、「自分にとってどのような存在か」という視点で本を分けていきましょう。

そのうえで、意味ごとに、どこに配置するのがベストかを検討します(STEP2)。

「Ⓐこれから読もうとしている本」「Ⓑ読みかけの本」「Ⓔ参考書として頻繁に手に取りたい本」は、本棚の手が届きやすい特等席に置くべきです(私はお風呂で読書をするので、Ⓐのこれから読もうとしている本を1~2冊、お風呂場のカゴに置いています)。

頻繁に出し入れする必要のない本は?

「Ⓖ文献として貴重なので保管しておきたい本」「Ⓘコレクションとして収集している本」は、頻繁に出し入れするものではないので、本棚に置く必要はなく、箱に詰めてクローゼットなどのバックヤードスペースに置きます。

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「Ⓒいまは読む気がない本」「Ⓓ借りている本」が本棚の多くの面積を占めていると、精神衛生上よくないので、借りた本は早めに返す、読む気がない本は早めに人に譲るか売る、または図書館に寄付するのがよいでしょう。

そして、残った「Ⓕ気に入っていて、いつかもう一度読みたい本」「Ⓗ人に貸したい本」「Ⓙインテリアとして飾りたい本」で本棚の空きスペースを構成していきましょう。

クローゼットを衣替えするように、本棚も定期的に全部出してリフレッシュしてみてください。本棚を眺めて、うっとりするような本ばかりの状態をつくれると、毎日の読書がはかどりそうですよね。

米田 まりな 整理収納アドバイザー1級

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こめだ まりな / Marina Komeda

2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社し、Eコマース領域の事業投資を担当する。2017年より株式会社サマリーに出向、資金調達とデータ解析を主に担当している。2020年4月から一橋大学修士課程(金融財務専攻)に入学予定。脚本家の祖父・研究者の父の影響を受け、茨城県・宮城県でモノに囲まれた幼少期を過ごす。都市・地方の住宅状況格差に関する自身の経験や、100万人の"モノデータ"を扱う企業サマリーで行ってきた消費者調査結果を元に、「捨てないお片づけ」を提唱。作家・デザイナー・起業家など、"モノを愛してやまない人"を対象に、片づけの活動を行っている。

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