マクドナルドの世界総売上をざっくり計る方法 フェルミ推定の練習問題で「地頭力を鍛える」
今、自分の頭で考えることの重要性がかつてないほど高まっています。コロナ禍のような、発生する前には「想定外」だった問題は、今後も次々と起こるでしょう。
AIに奪われる仕事がある一方で、人間にしかできない仕事、思考があります。『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』によって、「地頭力」という言葉を世の中に広めるきっかけをつくった細谷功氏が、地頭力を鍛えるための強力なツールとなる「フェルミ推定」の練習問題とその解法例について解説します。
試されるのは正確性よりも思考のプロセス
地頭力をシンプルに表現すると、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力になります。この3つの思考力は訓練によって鍛えることができるものであり、地頭力を鍛えるための強力なツールとなるのが「フェルミ推定」です。
まずは、以下のフェルミ推定の例題を考えてみてください。
例題:世界中のマクドナルドの年間売り上げの合計は何ドルか?
※解答に際してのルールは、以下の2つです。
・制限時間5分(厳守)
・ネット検索は不可
挑戦の結果はいかがだったでしょうか?
以下に解法の例を示します。
強調したいのは、この例題で試されるのは最終的に出てきた結果の正確性よりも、どういう考え方で解答に至ったかという「思考のプロセス」です。
この数字を「知識」として知っている人は少ないでしょう。また、ここでより重要なのは正解に近づくための「算出ロジック」です。そうなると頼りにすべきは最低限の常識(知識)と純粋な考える力、すなわち地頭力だけになります。
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