超小型一眼カメラに参入続々、変わる2強の勢力図--ソニー、パナ、オリンパスの挑戦


 3月11日、横浜で開催されたアジア最大のカメラ展示会。そのテープカットに先立ち、会見を開いたソニーの今村昌志・業務執行役員は、まだモック(原寸模型)でしかない超小型一眼カメラを手に意気込みを語った。

「市場を10%以上成長させる」

今、業界の勢力図が超小型一眼カメラの登場で変わろうとしている。

従来の一眼レフカメラは、キヤノン、ニコンの2強市場。彼らがフィルムカメラ時代に築いたブランド力は圧倒的だ。一眼レフと超小型を合わせた世界市場(2009年出荷台数990万台、4600億円規模)の8割を2社で占め、営業利益率は2ケタをたたき出している。

一眼レフの魅力は、レンズを交換できる点だ。同じ視野角でもレンズを替えれば印象が変わり、写真の可能性が無限に広がる。コアなファンほど多くのレンズを持っており、累積販売本数は人気を示す指標といえる。

だが、レンズにメーカー間の互換性はない。交換レンズの買い増しもカメラ本体の買い替えも、同一メーカー内というのが一般的。メーカー側にすれば、1台目のカメラを売れば、交換レンズに加え、買い替えの需要までついてくる。

1990年代半ばのデジタル化以降、2強が売った交換レンズの数は各5000万本に達する。一眼ならではの“囲い込み”サイクルが武器となった。

一方、下位メーカーにとって2強の牙城を崩すのは容易でなかった。コニカミノルタから「α」ブランドを譲受し、交換レンズの累計販売実績が2000万本に達するソニーでさえ、開発費用が先行し、赤字体質から抜け出せていない。

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