コロナ禍の飲食店を「おひとり様」が助ける根拠 お店で食事をするのは「団体客」だけではない

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今まで飲食店においては、正直「おひとり様」などと揶揄され、あまり重んじられなかったソロ客たちが、まさに今彼らの窮地を救う救世主となるかもしれません。

事実、ある居酒屋で「1人客忘年会プラン。3500円で飲み放題」というのがニュースで報道されると、たちまちツイッターで多くの「行きたい」という声があがり話題となりました。「1人で忘年会なんかして何が楽しいの?」という人もいるでしょうが、「1人で飲みたい」という人たちもたくさんいます。

GoToソロで外食を躊躇していた層も動く

サン=テグジュペリの「星の王子さま」に、「本当に大切なものは目には見えないんだよ」という言葉があります。我々に必要なのはウイルスと戦うことではありません。感染には十分注意を払いながら、それでも1人1人が限りなく日常生活を取り戻すことです。

「GoToSolo外食」のお膳立てがあれば、これまでソロ外食を躊躇した層も動く、いわば「目に見えない需要」を喚起する可能性もあります。ソロ客にとってもうれしいサービスになるし、飲食店も助かります。それはそこで働く人たちのお給料となります。1人1人の何気ない日常の行動が、見知らぬ誰かのためになる。社会とは、そうした「目に見えないつながり」によって支え合っているものです。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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