駅からの徒歩分数は4分以内が望ましい。単身向きはファミリータイプよりシビアに駅から離れると命取りになる。5分以降は1分遠くなるに従い、資産価値の落ち方が早くなる。
販売価格が適正価格以下であることを確かめよう。私が主催するマンション価格情報サイト『住まいサーフィン』では、新築マンションすべてに適正㎡単価を表示している。中古マンションなら、マンション名と号室指定で、成約ベースの取引価格を査定できるので、参考にしてもらいたい。高値づかみだけは避けなければならない。
面積は少なくとも30㎡以上が絶対条件になる。理由は住宅ローンの面積制限の下限値だからだ。できれば、40㎡以上の方がいい。住宅ローン控除の下限値だからだ。住宅ローン控除があると、現在の金利水準では住宅ローンが実質マイナス金利になる。
住宅ローン控除では借入残高の1%が還付されるのに対して、現在の金利は1%未満だからだ。住宅ローンを借りると金利負担がゼロである以上に、お金がもらえるのが現状なのだ。
なお、この控除額は22年度以降見直される見込みだ。また、40㎡台の小規模物件の住宅ローン控除適用にあたっては所得制限もあるので、来年度以降の税制の詳細が明らかになるのを待ちたい。
総戸数は多い方が吉
物件は総戸数がなるべく多く、共用部分が充実している方がいい。例えば、ジムやゲストルームやカーシェアなどは大規模マンションでないと揃っていない。これはQOLを高めるが、ファミリーよりも単身の方が利用価値は高いものだ。
階数は低層よりもタワーマンションの方が資産性は高い。ランドマークとして目立つ物件ほど、価格が下がりにくい。タワーの低層階には単身向きの住戸が多い。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら