独身時代に家を買う積極的な理由はたくさんある。
- ① 定年退職時の単身率が未婚や離婚で合計約5割と高いこと
- ②90歳を寿命にすると賃貸費用は持ち家の1.5倍はかかること
- ③住宅ローンは65歳までに返済しないと定収が減ってからでは厳しいこと
- ④定年後は賃貸の審査が厳しく入居しにくいこと
などだ。独身でもマンションは買った方がいいのだ。
①について説明を加えておこう。
2035年時点で全国の生涯未婚率は男性が29.0%、女性19.2%と予測されている。(国立社会保障・人口問題研究所)都市部の未婚率は全国より高く、たとえ結婚しても離婚する確率も低くはない。それを含めると、「2~3人に1人が老後を単身で迎える」といって差し支えないだろう。
単身時代から積極的にマンションを買いに行くことを「家活(いえかつ)」と名づけた。就活が終われば、婚活よりも先に家活した方がいい。その家活にどの程度向いているか診断項目を作ってみた。以下の10の質問で5つ以上該当するなら、家を買うことを今すぐ考えた方がいい。
【質問事項】
□年収が400万円以上ある
□休日は一人で過ごすことが多い
□ペットが飼いたい
□田舎よりも都市に住んでいたい
□社宅や住宅手当が月3.5万円以上ない
□情報収集力に自信がある
□やりくり上手である
□向上心が強い
□他人に甘えられることが多い
□生活レベルを下げられない
独身が必ず守るべきマンションの選び方
自宅マンション選びでは失敗は許されない。なぜなら、自宅は1戸しか買えないからだ。これで失敗すると、人生の足かせができてしまう。だからこそ、失敗しないために守るべきことを優先順位の高い順に7つ提示しておこう。
まずはなるべく若いうちに買おう。それは生涯住宅コストが安くなるからだ。新入社員でも3ヶ月経てば住宅ローンは組めるようになる。購入は早いに越したことはない。
物件選びで一番重要なのは立地だ。マンションは「1に立地、2に立地」なのだ。首都圏であれば、千代田区・中央区・港区・渋谷区・江東区・品川区・目黒区の7区がAクラスで、資産性が高い。Bクラスは文京区・台東区・豊島区・新宿区・世田谷区・墨田区の6区までだ。このエリア以外では資産性が保ちにくいので、あまりお勧めできない。このエリアの物件価格が高いというなら、新築でなく中古でもいい。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら