「夜泣き90秒放置」で乳児がよく寝る驚きの訓練 開始から1カ月で7時間連続で眠るようになる

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赤ちゃんが夜に7時間続けて眠ることを目指します(写真:RichR/PIXTA)
2017年に体内時計の研究でノーベル生理学賞を受賞したロックフェラー大学のマイケル・ヤング博士の研究室で研究助手を務める筆者。自らも赤ちゃんの寝かしつけに悩んだ経験から、科学に基づいて赤ちゃんを寝かしつける方法を『赤ちゃん寝かしつけの新常識』にまとめました。それを基に今回は、赤ちゃんに夜ぐっすり寝てもらうための「睡眠トレーニング」を伝授します。

赤ちゃんが夜に7時間つづけて眠ることを目指して睡眠トレーニングをはじめてもよい条件は、次のとおりです。この条件がすべてクリアされてから、トレーニングをはじめましょう。

  • ・生後3カ月に入った
  • ・体重が5kgを超えた
  •  

多くの医師や研究者は、赤ちゃんは体重が5kgを超えれば、体の面では、夜につづけて5時間眠ることができると考えています。体重がひとつのポイントになることは、早産児や低体重児は、睡眠パターンが成熟するのに時間がかかるという研究にも合致します。

  • ・長く眠った日があった
  •  

たとえ1度でも、赤ちゃんが長くつづけて眠ることがあったら(たとえば6時間)、それくらいの時間はおっぱいを飲まなくても平気だということです。必要がなくても、赤ちゃんがおっぱいやミルクを「欲しがる」ことはあります。

夜泣きをするけれども、授乳するとすぐ飽きるようなときは、お腹がすいているわけではなく、安心のためにおっぱいやミルクを欲しがっています。母乳育児の場合は、片方のおっぱいだけでやめてしまう、ミルク育児の場合は、哺乳びんを飲みきらなかったら、お腹がすいていないと考えていいでしょう。

お子さんが、夜に長く眠れるかどうか確信が持てなくても、多くの赤ちゃんは、4カ月にもなれば体の面では6時間以上眠ることができます。この頃の赤ちゃんは、安心を求めて哺乳びんやおっぱいを欲しがったり、ママやパパに抱っこしてもらったりしようとしますが、それは必ずしも〝必要〞ではないのです。

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