「夜泣き90秒放置」で乳児がよく寝る驚きの訓練 開始から1カ月で7時間連続で眠るようになる

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夜中の授乳のあとの寝かしつけは、おっぱい/ミルクをあげてから、完全に寝つく前のうとうとした状態でベビーベッドに寝かせ、部屋を出ます。ここからは、就寝時の寝かしつけと同じです。

赤ちゃんが泣いていた場合は、②〜④を寝つくまでくりかえしましょう。赤ちゃんが一度寝て、次の授乳の時間まで起きなかったら睡眠トレーニングは大成功!赤ちゃんはひとりで寝つくことを学習したのです。

これをくりかえすことで、ママ・パパが手伝わなくても、赤ちゃんはひとりで一晩中眠れるようになっていきます。

赤ちゃんが夜泣きをはじめたら、少なくとも90秒は待ちます。時計を見て、深呼吸しましょう。90秒くらい泣かせっぱなしにしても、赤ちゃんに悪影響はありません。部屋に入り、2~3分あやしたら、たとえまだ赤ちゃんが泣いていても、または泣きだしても、一度部屋を出ます。これを最初からくりかえします。

授乳しない時間を長くすることができる

はじめのうちはとくに大変で、疲れますし、赤ちゃんの泣き声を聞くとそわそわしてしまうでしょう。赤ちゃんの泣き声に根負けし、次の授乳の時間になる前に、おっぱいやミルクをあげることがあるかもしれません。

でも、大丈夫。おやすみの時間から、少なくとも数時間たっていて、90秒泣かせっぱなしにしたあとであれば、むだにはなりません。睡眠トレーニングをつづけるうちに、この「授乳しない時間」を長くすることができますし、楽に待つことができるようになります。

赤ちゃんの泣き声を聞くのはとても心が痛むことです。赤ちゃんはまだ時間の感覚がないので、何か気に入らないことがあると、すぐにママ・パパを呼びます。満腹でおむつも汚れていないのに、どうして大声で泣くことがあるのかは、はっきりわかっていません。

赤ちゃんは精神面も未熟なので、両親やお世話をする人の反応を通して、感情を理解していくのだと心理学者は考えています。

ここで大きな問題となるのは、赤ちゃんの欲求に応えてあげることと、親のためにも朝まで眠ることを教えることとは、両立できるのか、ということです。わたしは、「絶対にできる」と考えています。

「赤ちゃんの寝る力を引き出す睡眠トレーニング」では、ママ・パパがそばにいること、そして次の授乳の時間が来るまでもうしばらく眠っていればよいことを、赤ちゃんに教えるからです。

「朝まで眠る」とは、赤ちゃんが夜中にいちばん長くつづけて寝る時間が7時間以上になることだと考えています。「赤ちゃんの寝る力を引き出す睡眠トレーニング」をはじめてから1カ月もすれば、朝まで眠れるようになるはずです。

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