自動車の起源は5500年前の「ろくろ」にあった 「古代文明」にたどり着く現代の暮らしのルーツ
世界最初の車輪は焼き物作りのろくろ
はじめての車輪(回転する輪)は、焼き物作りの「ろくろ」として利用された(紀元前3500年頃)。
メソポタミア(イラク)か東ヨーロッパの天才がろくろの回転をじっと見つめながら、回転する輪を縦にすれば転がること、そうやって縦にした2個の車輪を台の両脇につければ荷車ができることに気づくまでには、300年ほどの時間が必要だったようだ。
そう気づいたのがいつだったかを正確に突きとめるのは不可能だが、現存している最古の運搬用の車輪を確かめることはできる。それはリュブリャナ市(スロベニア)近くの湿地で発見されたもので、セイヨウトネリコとオークで作られた車輪はおよそ5200年前のものだと考えられている。
ポーランドでは4輪馬車と思われるもっと古いスケッチも見つかってはいるが、議論の余地のないはじめての戦車、チャリオット(戦闘用馬車)の絵が、「ウルのスタンダード」と呼ばれる4500年前のシュメールの木製の箱に描かれている。



















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