自動車の起源は5500年前の「ろくろ」にあった 「古代文明」にたどり着く現代の暮らしのルーツ
ディーゼル自動車の生産は1933年にフランスのシトロエン・ロザリーからはじまり、アメリカ陸軍のジープ(1940年)は4×4多目的車の先駆けとなった。ピストンのないロータリーエンジン(またはバンケルエンジン)は、1957年にはじめて試作機の運転に成功している(ドイツ)。
1990年代に電気自動車の新しいプロトタイプが次々に発表されたあと(例えば、GM EVI、ホンダEV Plus、トヨタRAV4 EV)、はじめての実用モデルとなるテスラ・ロードスター(アメリカ)が発売されたのは2008年だった。その11年前にトヨタが発売したプリウスは、はじめて大量生産されたハイブリッド車だ(日本)。
1977年、日本の研究所が一種の自動運転車を生み出した。2017年にアウディ(ドイツ)は、新しいA8がはじめての完全自動運転車になると発表したが、最高速度は時速60キロメートルとされている。
道路の発展と通行料のはじまり
人が作った最古の通りは、おそらく古代メソポタミア(イラク)の町中を通る道だった(紀元前4000年頃)。英国に渡ってきたケルト人は、ほぼ同じ時代に丸太を並べた道を作った。それから1500年ほど後に、古代エジプト人がはじめての舗装道路──街道──を築いた。
道路の表面を平らにして固めるには、蒸気ローラーの登場が大いに役立った。地ならし用のこの建設機械はフランスで考案され(1860年)、1867年に英国での生産が開始されている。
パーキンス社(英国)は1904年にエンジン搭載ロードローラーの製造をはじめた。非常に便利な近代的タールマック舗装は、1902年に偶然から生まれたものだ(英国)。
道路通行料の徴収は、アッシリア最後の偉大な王とされるアッシュールバニパル(在位紀元前668─627年頃)の治世にはじまり、王はスーサとバビロン(イラク)の間を通る旅人たちから料金をとった。ETCによる徴収を他に先駆けて開始したのはアメリカだが、はじめて大規模に運用したのはノルウェーのベルゲンだった(1986年)。
はじめての道路標識は、おそらくローマのアッピア街道に置かれた里程標識(一里塚)だろう(紀元前312年)。それ以降、世界各地には思い思いの道路標識が置かれていた。
通りの名前と町の名前を示した道路案内標識が19世紀末までに広く普及するとともに、危険箇所を知らせる標識も怖いもの知らずのサイクリストらによってあちこちに設置されていった。イタリアツーリングクラブは1895年、新たに統一された国のために、はじめての総合道路標識システムを取り入れ、フランスのパリで開催された1908年世界道路会議では国際的なシステムの協定が結ばれた。
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