今こそ食べたい「汁かけ飯」知られざる黄金律

​意外と奥が深い汁かけ飯のおいしい食べ方

ゴハンにみそ汁をかけただけの「汁かけ飯」だが、食べ方にこだわり始めると実は侮れない一品かもしれいない……(写真:freeangle/PIXTA) 
「丸かじり」シリーズなど、笑いと共感の食のエッセイの第一人者で、大のビール党である東海林さだお氏が、「ゴハンの食べ方」についてひたすら考えた。『ゴハンですよ』では、コロナ時代で自炊の機会が増えた今こそ立ち返りたい、ゴハンを食べる楽しみを、あらゆる角度からつづっている。
本稿では、行儀の悪いゴハンの食べ方の代名詞ともいえる、汁かけ飯(みそ汁をゴハンにかけたもの)について考察を巡らせている。ゴハンとみそ汁の温度はどのぐらいがよいのか、みそ汁の椀にゴハンを投入するのがよいのか、ゴハン茶碗にみそ汁を流し入れるのがよいのか、みそ汁の具は……。

汁かけ飯に関する格言を知っているか

汁かけ飯を食べたことがありますか?

ない?

え? ある?

は? 汁かけ飯を知らない?

そうか、そうか、そういう人もいるわけだ。

汁かけ飯というのはですね、ゴハンにみそ汁をかけたもの。ただ、それだけのものです。これをズルズルとかっこむ。おかずはなし。

みそ汁そのものがおかずというわけで、言ってみれば“液体おかず”というわけですね。

ズルズルとかっこめば、ゴハンもおかずも、ついでにみそ汁さえもいっぺんに食べたことになる。まことに勝負が早い。

もう、なんというか、安直、簡便、下品このうえない食べものなのだが、これがうまい。

昔はどの家でも、朝食のときに汁かけ飯をして、親に怒られている子どもがいたものだった。

汁かけ飯に関する格言さえあった。

「汁かけ飯をするとすべってころぶ」

という格言であった。

次ページ罪の意識と共にすすりこむ食べもの
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