堀江貴文「テレビの役割は終わりつつある」 グローバル社会で一番有効なのは個人の力

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ドバイ経由で16時間かけて、レバノンに到着した。3月の時点で各国は新型コロナウイルスの影響を受けており、空港内外の人影は少ないのだろうが、それにつけてもうら寂しい雰囲気だ。

あまり景気も良くなさそう。微妙な国に来ちゃったな、と思っていたが、車でベイルートの市街地に移動すると、景色はだいぶ変わった。古めかしい建物が、たくさん並んでいる。西アジアと中東の間に位置する、濃密なアラブ文化が漂っていた。

レバノンの語源であるレバンは、フェニキア語で「白」を意味している。山頂が雪で覆われた、レバノン山の景観に由来しているそうだ。オスマン帝国時代、当時の権力者たちがこの地方を呼ぶときに使ったこの呼び名が、そのまま国名となった。

「中東のパリ」と呼ばれた街並み

レバノンは、第二次大戦中にフランスから独立、大戦後は自由経済を採り入れた。金融や観光などの分野で国際市場に進出して、経済は急成長。首都のベイルートは中東経済の中心地となった。地中海有数のリゾートとしても知られ、数多くのホテルが立ち並ぶ街並みは、「中東のパリ」と呼ばれたそうだ。

しかし中東戦争が勃発。それに伴うPLO (パレスチナ解放機構)とパレスチナ難民の流入で、国内の宗派間のバランスが崩れだして、15年以上におよぶ断続的な内戦が起きてしまう。レバノン内戦、または第五次中東戦争とも呼ばれる戦禍で、国土は大打撃を受けてしまった。

かつて物流も豊かで、中東の金融センターだったベイルートのポジションは、ドバイやカイロなど周辺の都市に、ほとんど持っていかれてしまったのだ。いまでも市街地には、内戦時代の銃弾の痕や、爆撃の形跡が見受けられる。

もともとは、アルファベットを発明したり、紀元前15世紀から都市国家を建造し始めた、栄華を極めたフェニキア人の国だ。先進的な民族性ゆえ、身内同士で衝突の絶えない歴史は、宿命的なのだろう。

ゴーン氏との対談は、彼の滞在している某所で行った。日本の検察の根源的な問題、司法システムに対する意見などを語り合い、意気投合したと思う。その明晰な頭脳と、いまでも変わらない日本への愛情には感心した。

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