堀江貴文「テレビの役割は終わりつつある」 グローバル社会で一番有効なのは個人の力
日本ではアンチの方が多い外国人ビジネスマンだろう。マスコミに対する不遜な態度からも、嫌な奴という見方をされがちだ。だが実像は、いわゆるインテリの紳士だ。
そもそも、若くしてグローバル企業のトップをいくつも兼任してきた超一流のビジネスマンが、単に嫌な奴なわけがない。多くのマスコミを敵にするという、似たような体験をしまくっている僕としては、共感する部分もあった。ゴーン氏は自身もワイナリーを所有する、ワイン好きだ。対談のあとは美味しいワインをふるまってもらった。
そしてベイルートのお薦めの観光地などを教えてもらい、そのうちのスキーリゾートに行ってみた。中東のスキー場など、日本人にはイメージできないかもしれないが、広くてきれいに整備されたレベルの高いスキー場だった。存分にスノーボードを滑りまくってきた。
対談動画の再生は200万回超え
正直、ゴーン氏がいなければ、レバノンになんか行く機会はなかった。しかし行ってみると、対談以外のアクティビティも、なかなか楽しめた。
長い内戦の影響で壊滅した経済は、その後の周辺国の不安定な情勢もあり、かつての地位を取り戻せていない。しかし豊かな自然は、いまも昔も魅力的だ。僕たちの行った3月は、まだレバノン山には白い雪が積もっていて、美しかった。3000メートル級の山並みが連なり、そこに地中海の風が当たって、豊富な雨に恵まれる。
現地では質のいい野菜が収穫され、地中海の魚もよく獲れる。シーフードレストランに寄ってみたが、本当に美味しかった。全体的に日本と似ているところがあって、日本人観光客には喜ばれるのではないか。
ゴーン氏との対談動画は収録後、すぐに自分のYouTubeチャンネルで公開した。僕の公式チャンネルのなかでも飛び抜けた勢いで再生回数を伸ばし、あっという間に200万回を超えた。日本のメディアがどこも成功していない単独のインタビューだ。マスコミは大騒ぎした。
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