「株のバブル崩壊が近い」と言える4つの理由 バブル状態を「バブルだ」と言ってはダメなのか

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週末の競馬は、エリザベス女王杯(G1、11月15日阪神競馬場11R、距離芝2200メートル)。古馬と牝馬が相まみえる最強馬決定戦で、3歳牝馬3冠目の秋華賞を経た牝馬も混じり、世代対決も興味深いレースだ。

しかし、今年は、いつも以上に盛り上がっている部分と、盛り下がっている部分がある。盛り上がっている部分とは、ラッキーライラック、ノームコア、ラヴズオンリーユーと勢力を維持しているG1馬が3頭もそろっていることだ。人気も上位を独占しそうで「3強対決」の様相だ。

今年のエリザベス杯は最強牝馬決定戦ではない

一方で、最強牝馬決定戦とはなりえないのが盛り下がっている部分。それはもちろんアーモンドアイという史上最強牝馬、いや牡馬を入れても史上最強馬ともいえる彼女がジャパンカップ(11月29日)に回ってしまう。

しかも、今年の無敗の3冠牝馬で圧勝を続けるデアリングタクトもジャパンカップに回る。さらに、だ。こちらも無敗の3冠牡馬馬コントレイルも交えて、最強牝馬対決どころか現在の日本最強馬、いや「日本史上最強馬を決める対決」が、ジャパンカップで行われることになったからだ。

それにしても、21世紀に入ってから牡馬をなぎ倒す最強牝馬が生まれ続けているのはなぜだろうか。これは日本だけでなく世界でも顕著であり、アメリカのゼニヤッタ、欧州のエネイブル、豪州のウインクスと枚挙にいとまがない。

1つの理由として挙げられるのは、フランスの凱旋門賞が、3歳牝馬が勝ちやすいといわれる斤量が牝馬に有利に定められていることだろう。日本では牝馬はおおむね牡馬にくらべ2キロ減だ。しかし、これは昔から同じであり、なぜ近年牝馬が強くなったのか、というのには別の理由が必要だ。

もう1つ言われるのは、調教技術の進歩だ。牝馬はこれまで気性の問題などから目いっぱいに仕上げたり、強い調教を繰り返したりすることができなかった。だが近年は牡馬と遜色ないトレーニングができるようになった。

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