「株のバブル崩壊が近い」と言える4つの理由

バブル状態を「バブルだ」と言ってはダメなのか

ニューヨーク証券取引所での、米ファイザーのブーラ会長兼CEO(中央、2019年)。筆者は今の世界の株価はバブル末期だというが、果たしてどうなるか(写真:UPI/アフロ)

11月に入って、株価の大幅な上昇が続いている。

これはなぜか。バブルだからだ。

「バブルおじさん」なのにトレーダーに嫌われる理由

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

「また性懲りもなく言うのか」と指を差されそうだ。私は「バブルおじさん」と呼ばれるほど「今はバブルだ!」などと言い続け、嫌われ者になっている。

だが、バブルおじさんが嫌われる理由はないはずだ。なぜなら、バブルになることは、トレーダーにとって最も望ましいことだからだ。

それなのに、私は嫌われる。「バブルだ、バブルだ」、と言うたびに嫌われる。それは、私に理由があるのではない。「嫌う側」に理由があるのだ。なぜなら、彼らはバブルであることを知っており、さらにバブルが崩壊しそうであることまで知っており、それが来るのをいちばん恐れているからだ。

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さらに重要なのは、バブルは「バブルが崩壊する」という認識が広まることで実際に崩壊してしまうからだ。

バブルが膨らむのも「これがバブルだ」と投資家が信じることによって買いが殺到しバブルが膨らむ「自己実現メカニズム」なのだが、バブル崩壊こそ、崩壊すると人々が恐れることがそれを実現させるという「恐怖の自己実現メカニズム」だからだ。

したがって「バブルがそろそろ崩壊するかも」、という恐れが生まれることがいちばん怖い。雲ひとつない晴天に雲がぽっかり浮かび始めるのがいちばん怖いのだ。

しかし、雲と同じように、晴天であればあるほど、雲は生まれやすい。地表の温度が上がり、水蒸気が上昇気流となり、雲となるからだ。バブルも同じで、バブルの上がり方が激しいほど、その上昇の興奮からふと覚めたとき、冷静になったとき、「バブルもそろそろ終わりかも」と一点の曇りが生じ、それが急速に黒雲となり、大雨となりかねないのだ。

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