「株のバブル崩壊が近い」と言える4つの理由

バブル状態を「バブルだ」と言ってはダメなのか

第3の黒雲は、株価の上げ方、取引の動きだ。これは、バブルであることを示しているだけでなく、バブル末期であることを示している。

アメリカの株価上昇は、異常だった。代表的な指標であるNYダウは11月9日、寄り付きで約1600ドルも上げたが、引けにかけては上げ幅を縮め、この日は800ドルあまりの上昇で終わった。

バブル末期の典型的な症状が出ている

こうした乱高下もバブルの典型的な動きだが、それよりも重要なのは、ダウが急伸したのに対し、ナスダックは急落したことだ。

これは数日間続いた。すなわち、ダウやS&P500が上昇すれば、逆にナスダックが下げるという現象だ。日本でも同じで、日経平均株価が大幅上昇する一方で、東証マザーズ指数は大幅に下落した。

一連の値動きの解釈は単純だ。ワクチンのニュースが伝わったことで、これまでコロナで暴落していた航空会社の株価などが急騰する一方、これまでコロナの恩恵を受けていた巣ごもり関連株、ネット関連株が急落したからだ。アメリカのズームなどは20%近くも下げた日があった。

このような動きは、まさにセクターローテーションと言われる。バブル末期には、物色対象を次々と変えて、上がっていないものを狙って「これまで上がっていない」という理由だけで、投資家たちはそれに飛びつく。そして、バブルを作る。

イナゴが農作物を食いついして移動するように、次から次へと物色対象を変えていく。

実際、11月11日は、ダウなどのオールドセクターからもう一度ハイテクセクターに物色を戻した。「上げすぎ、下げすぎ」ということらしいが、これはバブルの末期的な症状だ。

さらに、アメリカでは、暴騰したにもかかわらず、その割に、取引高は増えてはいるものの急増とまでは言えない。これは、もはやこの水準で売買する人々がさほどいないことを示している。

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