好調ワークマン「アマゾンをやり過ごす」3秘策 オイシックス執行役員と語る今後の戦略
カギは価格、配送費、販促費
角井:ウィズコロナ、ニューノーマルではECの利用が加速され、アマゾンの勢いはますます増していきそうですが、お二方のところでは、アマゾン対策というか、アマゾンとの付き合い方をどのようにお考えですか。
土屋:われわれはもうはっきりしています。1つには価格競争でアマゾンに負けない。われわれのPB(プライベートブランド)は最低5年は売り続けますから、一度に10万単位をつくる。将来は100万単位にします。
次に配送費。アマゾンはラストワンマイルを構築していますから、ここで勝負したら必ず負ける。だから、われわれは店舗渡し。今、EC注文の7割占めている宅配をきっぱりやめて、残り3割の店舗受け取りにかける。
そしてもう1つは販促費。アマゾンは知名度抜群で販促費ゼロなんです。それに対してわれわれはソーシャルなアンバサダーを使って、「タダ」で広告する(アンバサダー・マーケティング)。これがうまく浸透してきている。タダでもお互いウィンウィンの関係ができあがっています。
この3つを10年以内に徹底できれば、対抗できるのではないでしょうか。アマゾンに勝てないかもしれないけれど、巣ごもりというか、「穴ごもり」でアマゾンが通り過ぎるのを待つ戦略です。
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