コロナ禍で急成長、「BASE」に見るECの新潮流 巣ごもり消費が市場拡大を後押し

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東洋経済新報社の記者・編集者が、SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏とともにマーケットを展望する月1回の動画連載「Monthly TREND REPORT」。第10回後編のテーマは、「EC市場の成長とコロナ禍で生まれた新トレンド」。東洋経済新報社の長瀧菜摘記者が解説します(詳しくは動画をご覧ください)。
前編:命と経済の両立は難局、雇用助成金に課題

生活必需品を買う需要を取り込む

━━EC市場の成長とコロナ禍における新トレンドについて、お話しいただけますでしょうか。

長瀧:コロナの感染が拡大して外に出かけられずに、買い物に困ってしまうという方もいらっしゃったと思います。

上の画像をクリックするとSBI証券「Monthly TREND REPORT」のページにジャンプします

日本ではロックダウンのような厳しい形の外出自粛というのはなかったとはいえ、感染したくないので出かけないという人が多くなった。

それによって、日常の買い物で、ECサイトを使う方がすごく増えたと思います。

これ(画像タイトル「大手ECは取扱高が激増」)が4~6月の取扱高なんですけれども、前年同期と比べて大きく伸びたというのがあります。

2020年4〜6月期のEC大手の数字は大きく伸びた(画像は動画より)

どの会社もこれまでも緩やかにずっと成長はしてきているんですけれども、それにすごく弾みがついたような形ですね。

これ(画像タイトル「日用品 食品の買い物にも浸透し拡大」)はコロナ前の統計になるんですけども、EC市場がずっと伸びてきていて、オムニチャネルという形で店舗と融合したような、何らかネットが関わって消費がされているものというのもずっと伸びてきています。

2021年はコロナ前の予想で、さらに伸びる可能性がある(画像は動画より)

コロナ前のものなので、2021年まで予想として出ていますけれども、もう少し角度が高くなっていくのかなという感じがしているところです。

伸びた要因として、今までネット通販と言うと、普段のお買い物のプラスアルファ、カタログ通販の置き換えみたいな形で伸びてきたところがあった。

それがコロナがあってガラッと変わったのは、もっと日常的な、本当に明日必要な、シャンプーだとか生活用品とか、スーパーに行くのも怖いとなると食料品を買うとかいうことも増えてきて、ネット通販を使う用途が拡大している。

一人の方の消費の中に占める割合がすごく増えたというのがあって、そうすると買い物頻度も上がるので、先ほどの会社にとってはいい形ですね。

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