成長株「金利ゼロだから割高じゃない」にご用心

イールドスプレッドの正しい見方を伝授

東洋経済新報社の記者・編集者が、SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏とともにマーケットを展望する月1回の動画連載「Monthly TREND REPORT」。第9回の前編のテーマは、「グロース株調整は深く長く」。北野氏がグロース(成長)株の動向や分析の仕方について解説します(詳しくは動画をご覧ください)。

ナスダック総合指数が3営業日で10%下落

――「グロース株調整は一時的でまたマネーが戻る」という見方もあると思うんですけれども。

北野:そうですね。僕はわりと長期的で深くなるんじゃないかなと思っているんです。その理由を直感的な値動きの面からと、その理屈の面からと両方でお話ししたいと思います。

上の画像をクリックするとSBI証券「Monthly TREND REPORT」のページにジャンプします

まず値動きから言うと、9月上旬にナスダック(総合指数)が3営業日で10%下がりました。3営業日で10%下がることが、どれくらいの頻度で起こっているのかを調べてみると、過去30年間で28回起こっています。

ただ、28回中25回は安値圏のところです。要するに「投げ」なんですよ。今みたいに高値圏で起こったことは、この2020年9月を含めて3回しかないんです。残りの2回は2000年の1月と2000年の3月。まさにITバブルのピークのところで起こっています。

ですから、こういう値動きが高値圏で出るっていうのは気をつけたほうがいいなと。これが直感的な理由ですね。

理屈のほうにいきます。「この調整は健全な調整で、そんなに深くならない。短いよ」という人たちは、「株価だけを見れば確かに割高です。PERはS&P500で27倍です。高いんだけれども、金利が低いから株価が割高には見えない。だからいい」という意見がけっこう多いです。

そこで、「本当にそうなのか」ということを考えてみたいと思います。

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