成長株「金利ゼロだから割高じゃない」にご用心 イールドスプレッドの正しい見方を伝授

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株価とその近隣の割高・割安を見るうえで、よく使われるのが「イールドスプレッド」です。

1990~2000年頃のイールドスプレッドはレンジの中で変動している(写真:「Monthly TREND REPORT」のキャプチャ画像)

これは株式の益回りから米10年債利回りを引き算した差ですね。2000年のITバブルのピークの頃が、マイナス2%というところで、今がプラス3.5%という感じです。

そうすると全然違う。株だけを見ていたら、2000年と今と同じぐらいのPERなんですよ。ただ金利水準が5%ぐらい違いますから、このイールドスプレッドも5%ぐらい違ってくる。「金利がゼロだったら、別に株が高くていいんじゃないですか」という議論がけっこう多い。

レンジで動かないと議論できない

なぜそれがうまくいかないのか、ということなのですが、金利と株の関係で、高い・安いと言えるのは、ちょうど1990年から2000年ぐらい。

この期間の特徴は、この黄色のラインとオレンジのラインの間で上に行ったり、下に行ったりしていますよね。そうすると、この黄色に近づいたときが、株が割高です。オレンジのところは割安。オレンジまで行ったら真ん中に戻る。黄色まで行っても真ん中に戻る。そういう傾向があると、高い・安いという議論が成立するんです。

割高・割安という話をするためには、ある数字がレンジで動いてくれないといけない。PERだったら10倍まで行ったら安いけど20倍は高い、15倍ぐらいがちょうどいい。こういう動き方をしてくれないと、高い・安いとはいえない。

では、そういう考え方がなぜ機能しなくなったのか。以降は動画でご確認ください。

東洋経済 会社四季報センター
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