秋葉原・オタク街にグローバルエリート参上 オタクに熱あれ光あれ

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秋葉原は輸出拡大に大貢献?

秋葉原が立派だと思うのは、日本に訪れる人が一度は行ってみたい、“一大文化圏”を形成している点である。私が師匠であるグローバルエリートと共にそのオタッキーな店舗に入ってみたところ、ものすごい数の外国人観光客のみなさんが、オタクグッズを真剣に手に取り買い込んでいた。あの精巧なフィギュアや、ロリータチックな女の子が描かれたポスターや書籍、そして多少セクシュアルなDVDアニメやゲームソフトなど、確かにここでしか大量に売っていなさそうな商品が、一カ所に集中しているのである。まぁ、売っている商品の中には海外だともろにロリコン商品として、法的に禁止されそうなものも多々目についたのが気になるが……。

ただし着目すべきは、日本人客がどちらかといえばオタクな空気を醸し出しているのに対し、海外からの客は至極普通の観光客という感じで、海外からのオタクではなく“オタク文化を楽しみたい”観光客が押し寄せているという点である。

お店の標識も英語やら中国語やら韓国語やらが並んでおり、いかに世界中からバイヤーが来訪し、日本の実質的な輸出を拡大させているか、その一端が見て取れる。そういえばわが師・グローバルエリートが留学していたときも、フランスなのに“秋葉原”というロゴの入った帽子を中国人留学生が使用しているのを見て、世界に広まる秋葉原パワーに感心されたとのことである。

秋葉原で目撃した特殊文化

通りを歩いていると、メイド姿の女子高生くらいに見える女の子が多いのに驚いたが、ほかにも巫女姿や、戦国武将姿など彩り豊かなコスチュームプレーが展開されている。これは日本人の男がやるとキモイのだが、女の子がすると何やらかわいらしく、また外国人がやるとクールなジャパン文化にすら思えてくる。特に欧米はパーティでいろんなコスチュームを着ることが非常に多いので、日頃のパーティーグッズの拡充のためにも、秋葉原は絶好のショッピングスポットになっているのだ。

コスプレ関連以外にも、変わったサービスショップが目白押しである。たとえば女子高生らしき格好をした女の子にひざまくらしてもらって耳かきを受けたり、それらの女の子と30分添い寝して5000円チャージとか何とかの、別にあからさまにセクシュアルというわけではないのだが、その一歩手前といえば一歩手前な、微妙なサービスが多様に散見されるのだ。なお中には男の娘カフェというお店があり、そこには女装している男性が給仕してくれるというそうとうニッチなサービスにも分化している。

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